7月の誕生石スフェーンはどんな宝石?ダイヤモンドを凌ぐ輝きを持つ希少な宝石の魅力を解説

7月の誕生石スフェーンはどんな宝石?ダイヤモンドを凌ぐ輝きを持つ希少な宝石の魅力を解説

7月の誕生石というと「宝石の女王」と称されるルビーの印象が強いですが、2021年の誕生石改訂により、スフェーンが7月の誕生石に新たに加えられました。

スフェーンはダイヤモンドを凌ぐ強い虹色の輝き(ファイア)と、角度によって色が変わる独特の多色性を持つという特殊性の高い宝石で、その圧倒的な美しさと希少性の高さから近年人気を高めています。

今回の記事では、気品高く華やかに煌めくスフェーンの鉱物的な特徴、歴史や名前の由来、石言葉などを詳しくご紹介します。スフェーンという宝石の奥深い魅力について知りたい方は、ぜひ最後までご一読ください。

スフェーン以外の7月誕生石についてはこちらで解説しています。▶︎7月の誕生石はどんな宝石?誕生日石からルビーやスフェーン、カーネリアンまで徹底解説

目次

7月の誕生石「スフェーン」とはどんな宝石?

7月の誕生石「スフェーン」

鮮やかなイエローグリーンをしたスフェーンは、ダイヤモンドを凌ぐとも言われる虹色の輝き(ファイア)と、見る角度によって色彩が変化する多色性を持つ希少な宝石です。まずは、スフェーンならではの鉱物的な特徴について詳しく解説していきましょう。

 

スフェーンの鉱物的な特徴とスペック

スフェーンは主成分がチタンのケイ酸塩鉱物で、鉱物名はチタナイト(チタン石)です。鉄、クロム、バナジウムなどの微量元素が含まれることで、さまざまなカラーバリエーションのスフェーンが存在します。

スフェーンの鉱物的な特性は以下の通りです。

鉱物名 チタナイト(Titanite)
化学式 CaTiSiO5
黄色、黄緑色、緑、オレンジ
屈折率 1.84〜2.11
複屈折率 0.100〜0.135
分散率 0.051
比重 3.45〜3.60
モース硬度 5.0~5.5

 

虹色に輝く光の分散「ファイア」

スフェーンの最大の魅力とも言えるのが、まるでプリズムのように光を分散させる虹色の煌めき「ファイア」です。ファイアを生み出す分散率がスフェーンは非常に高く、その値はダイヤモンドを上回ります。

スフェーンとダイヤモンドの光学特性を示す数値の比較は、以下の通りです。

特性 スフェーン ダイヤモンド
屈折率 1.84 ~ 2.11 2.42
複屈折率 0.100 〜 0.135 なし(単屈折)
分散率(ファイア) 0.051 0.044

 

カット面や線が二重に見える「ダブリング効果」

スフェーンは複屈折率が0.100〜0.135と非常に高いのも特徴的です。複屈折性とは、入射した光が2つの光線に分かれることで、スフェーンをルーペや肉眼で覗いた時に、ファセットの線や色が二重に見えるダブリング効果という光学現象が現れます。

ファイアや多色性との相乗効果で、スフェーン特有の複雑で気品のある煌めきを作り出します。

 

見る角度によって色が変わる「多色性」

ファイアやダブリング効果と並ぶスフェーンの特殊性のひとつに、多色性があげられます。多色性とは、見る角度によって色が変化する光学現象です。スフェーンの場合はイエローグリーンや緑色をベースに、イエロー、オレンジ、レッド、ブラウンなどのさまざまな色がグラデーションのように現れます。

結晶の方向により2〜3色のカラーが見える二色性や三色性を示し、一つの石で多彩な表情を楽しめます。一部のスフェーンはアレキサンドライトのように光源の違いによって色が変化するものもあり、色合いの変化が美しいものは特に高く評価されます。

 

硬度が低く割れやすい繊細な宝石

屈折率・複屈折率・分散率といった光学的な特性はダイヤモンドに勝るとも劣らない高い数値を誇るスフェーンですが、硬度に関してはモース硬度5~5.5と、ガラスと同程度の硬度しかありません。

また、宝石の「ねばり強さ」や「破壊に対する抵抗力」を示す靭性も低いため、割れやすく欠けやすいという弱点があります。

非常に柔らかく割れやすいため、高度なカッティング技術が要求されます。また、ジュエリーに加工された後も、身につける際には十分な配慮が必要な繊細な宝石です。多色性や煌めきの美しい宝石ではありますが、日常的に身に付けるというよりも、特別なお出かけの際に優雅に纏うジュエリーに適していると言えます。

 

スフェーンの歴史と名前の由来

スフェーンの鉱石

2021年に7月の誕生石として新たに加えられたスフェーンは、同じ7月の誕生石であるルビーと比べると知名度ではまだ及ばないかもしれません。

しかし、スフェーン自体は決して新しい宝石というわけではなく、18世紀後半にはすでに発見されていました。ここでは、スフェーンの持つ歴史や由来に迫ります。

 

スフェーンの歴史

スフェーンが発見されたのは1787年のこと。スイスの科学ジャーナリストであり自然哲学者でもあったマーク・オーガスト・ピクテによって、新種の鉱物として発見・発表されました。

  • 発見者のピクテの誕生月が7月であった
  • フェーンの輝きが真夏の森のような鮮やかな緑色をしている

上記のことから、スフェーンが7月の誕生石に新たに加えられたと言われています。

しかし、スフェーンの発見から20世紀頃までは、宝石としてそこまで注目されていませんでした。多用されなかった理由は、硬度が低くジュエリーとしての加工や使用が難しかったことと、当時産出されていた原石は透明度が低く、宝石としての品質を満たしにくかったことが挙げられます。

価値が見直されるようになったのは、新たな鉱山の発見により、透明度が高く強いファイアを持つ高品質なスフェーンが産出されるようになった20世紀後半以降です。

加えて、宝石カット技術の進化により、スフェーンの持つ潜在的な美しさを最大限に引き出す加工が可能になりました。近年では特殊性や希少性の高い高品質な宝石を好む愛好家が増えたこともあり、その評価は日増しに高まっています。

 

スフェーンの名前の由来と和名

スフェーン(Sphene)という名称は、ギリシャ語で「くさび」を意味する「Sphenos」が由来と考えられています。これはスフェーンの原石の結晶が、鋭いくさび型を形成することにちなんでいます。

また、スフェーンの和名はそのまま「楔石(くさびいし) 」と呼ばれ、こちらも結晶の形状を直訳した名称となっています。

 

スフェーンの主な産地

スフェーンの主な産出国は、ブラジル、マダガスカル、パキスタンです。特にマダガスカルでは、現在最高品質と高い評価を得ている美しいスフェーンが産出されています。

また、ロシア産のスフェーンは「ロシアンスフェーン」と呼ばれ、深みのある緑色に力強いオレンジや赤のファイアが現れるのが特徴で、コレクターから絶大な人気を集めています。

 

スフェーンの石言葉や効果は?

スフェーンのルース

美しい煌めきで多くの人を魅了するスフェーンには、どのような象徴的な意味が込められているのでしょうか。ポジティブな力を持つとされる石言葉や、パワーストーンとしての効果をご紹介します。

 

スフェーンの石言葉

スフェーンの石言葉は、「純粋」「永久不変」「改革」「才能の開花」などです。グリーン系の宝石は「癒やし」「安らぎ」「調和」などの穏やかな石言葉を持つことが多いのですが、ダイヤモンドを凌ぐほどの強い煌めきを放つスフェーンには、持ち主を力強く後押しするようなエネルギーに満ちた石言葉が多いのが特徴です。

 

パワーストーンとしてのスフェーンの効果

スフェーンは、その圧倒的な煌めきから「人生を変えてくれる石」や「人生を成功に導く石」として知られています。パワーストーンとして以下のような効果があると信じられています。

才能の開花

スフェーンの持つ圧倒的な煌めきや神秘的な多色性は、持ち主にひらめきやインスピレーションを与え、隠れた才能や潜在能力を引き出す力があるとされています。

良縁・人脈を引き寄せる

自分の人生にとってポジティブな影響を与えてくれる人との出会いや、ビジネス上のチャンスを引き寄せる効果があると言われています。人生を切り開くための運命的な出会いをもたらし、成功へと導いてくれます。

自己表現や魅力の向上

多彩な色で人を魅了するスフェーンは、身につける人の内なる魅力をも引き出します。美しいスフェーンを纏うことが気品と自信に繋がり、周囲から高い評価を得るためのサポートをしてくれます。

 

スフェーンに関するよくある質問(FAQ)

スフェーンの指輪

ジュエリーとしてお迎えする前に知っておきたい、スフェーンに関するよくある疑問・質問について、真珠や宝石の特性を熟知した専門家視点も交えて回答します。

 

Q1.スフェーンのお手入れ方法は?

A.スフェーンはモース硬度が5.0~5.5と比較的低く、衝撃に弱く傷つきやすい宝石です。真珠のお手入れと同様に、超音波洗浄機の使用は厳禁です。

着用後はジュエリー用クロスやメガネ拭きなど研磨剤を含まない柔らかい布で、皮脂や汗を優しく拭き取ってください。汚れが気になる場合は、ぬるま湯に中性洗剤を数滴溶かし、その中で優しく振り洗いをします。真水ですすいだ後は、柔らかい布で丁寧に水分を拭き取りましょう。

 

Q2.スフェーンのジュエリーはどうやって保管すべき?退色しますか?

A.デリケートな宝石であるため保管場所にも配慮が必要です。硬い宝石や貴金属と触れ合うと傷がついてしまう可能性があるため、ジュエリーボックスの中で個別に保管するか、小袋に入れて保管してください。

また、強い直射日光(紫外線)に長時間当たると退色するリスクが指摘されているため、日の当たらない冷暗所で保管することをおすすめします。


Q3.スフェーンの弱点は何ですか?

A美しい光の分散(ファイア)を持つ一方で、「硬度が低い(傷がつきやすい)」「靭性が低い(割れやすい・欠けやすい)」という物理的な脆さが最大の弱点です。

そのため、ぶつけやすいリング(指輪)よりも、ネックレスやペンダントトップ、ピアスなどとして身につける方が安心です。

 

Q4.スフェーンはダイヤモンドよりも高価ですか?

A.スフェーンはダイヤモンドを凌ぐ素晴らしい煌めき(ファイア)を持つ希少な宝石ですが、硬度が低く耐久性に欠けるという側面があるため、一般的にはダイヤモンドほどの高値はつきません。

一般的な1カラットのスフェーンのルース(裸石)で約1~4万円、透明度が高くファイアが非常に強く現れる最高品質のものでも、約5~15万円程度が相場です。

 

Q5.スフェーンとペリドットの違いは?

A.同じグリーン系の宝石として比較されることが多いですが、最大の違いは「光の輝き方(ファイア)」です。スフェーンは虹色のギラギラとした強い光を放ちますが、ペリドットはファイアが弱く、オリーブグリーンの落ち着いた輝きを持ちます。

また、ペリドットはモース硬度が6.5~7とスフェーンより高く比較的日常使いしやすいのに対し、スフェーンは取り扱いに注意が必要な特別な日向けの宝石と言えます。

 

誕生石ジュエリーなら「ERIS VELINA」がおすすめ

誕生石のERIS VELINA

ルビーと並ぶ7月の誕生石、スフェーンについて詳しくご紹介しました。生まれ月の誕生石を日常的に身に付ける習慣は古くからあり、「幸運を招く」「災いから身を守るお守りになる」「自分の魅力を引き出してくれる」などの言い伝えがあります。

しかし、日常的に気兼ねなくお守りとして身につけるジュエリーをお探しの場合は、高品質な真珠のジュエリーも大変おすすめです。無調色真珠専門店『ERIS VELINA(エリスヴェリーナ)』では、1月から12月までの各月の誕生石に、直径8mmの高品質な無調色真珠を合わせた特別なジュエリーをご用意しております。

7月の誕生石としては王道の「ルビー」を選択いただけるほか、グリーン系の宝石がお好みの方にはスフェーンと似た穏やかな色合いを持つ「ペリドット(8月)」のモデルも人気です。

『ERIS VELINA』の誕生石×無調色真珠ペンダントネックレスは、シンプルでありながら、品質の高さが際立つタイムレスなジュエリーとして多くの女性にご愛用いただいています。ご自身へのご褒美として、または大切な方へのプレゼントとして、ぜひ当店のコレクションをご覧ください。

 

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