6月の誕生石「真珠」はどんな宝石?6月生まれの方のために、真珠の意味・種類別の特徴・魅力を紹介

6月の誕生石「真珠」はどんな宝石?6月生まれの方のために、真珠の意味・種類別の特徴・魅力を紹介

目次

6月の誕生石『真珠』は、冠婚葬祭からカジュアルまで、幅広いシーンで身に着けられる宝石です。母貝の中で時間をかけて育まれることから、母性や守護を象徴する宝石として古くから世界中で愛されてきました。

今回の記事では、真珠の特徴や歴史、名前の由来などを詳しく解説。真珠の種類やそれぞれの魅力も説明するので、真珠に興味のある方はぜひご一読ください。

 

真珠とはどんな宝石?名前の由来や歴史

真珠とはどんな宝石?名前の由来や歴史

温かみのある光沢を放つ真珠は、古くから「月の雫」「人魚の涙」などと呼ばれ世界中の人に愛されてきた宝石です。日本は世界的にも有名な真珠の産地であり、日本産アコヤ真珠は世界で最も美しい真珠と称えられています。そんな日本人にとって最も馴染み深い宝石である真珠について、詳しく解説します。

 

真珠の宝石としての特徴

真珠は海水や淡水に住む二枚貝の中で育つ、有機体の宝石です。貝の中に入り込んだ砂などの異物から身を守るために、貝殻と同じ成分を分泌し異物を包み込みます。その成分が幾層もの真珠層を形成したものが真珠となります。

真珠には大きく分けると天然真珠と養殖真珠の2種類がありますが、天然真珠は人為的な介入なしに自然環境で作られる真珠のことです。一方、養殖真珠は世界各地の真珠養殖場で育てられている二枚貝から採取された真珠で、現在市場に流通している真珠の大半は養殖真珠です。真珠の鉱物的な特性は以下の通りです。

  • 鉱物属性:炭酸カルシウム、タンパク質
  • 化学式:CaCO3(炭酸カルシウム)、コンキオリン
  • 屈折率:1.52~1.69
  • 複屈折量:0.156
  • 比重:2.60~2.58
  • モース硬度 2.5~3.0

 

真珠の歴史と名前の由来

海や川で自然に作られる天然真珠は、人類が手にした最初の宝石とも言われており、世界各地で富や地位を象徴するものとして大切に扱われてきました。日本で発見された最古の真珠は約5,500年前の縄文時代のもので、日本書紀、古事記、万葉集にも真珠に関する記述は多く見られます。

古代ローマやギリシャにも東洋の宝石である真珠が伝わり、富と権力の象徴として支配階級の者だけが着用を許されていました。エジプトのクレオパトラも、真珠を愛用していたことが知られています。

パールという名前は、ラテン語で西洋梨を意味する「perla(ピルラ)」に由来すると言われています。日本語の真珠は海で採れる光り輝くものを「珠」と呼ぶことに由来し、和珠と呼ばれることもあります。

 

真珠の石言葉や意味とは?

真珠の石言葉は「純粋無垢」「純潔」「富」「健康」「長寿」「円満」です。真珠は海で育まれる純白の美しい宝石であることから、健康や美に関する石言葉に繋がっています。

真珠は母貝の中で大切に育まれることから、母性や女性性を象徴する宝石です。また、「人魚が恋人を想って流した涙が、波にはじけて宝石となった」という伝説があり、古くから涙の象徴とされています。真珠が葬儀の場で唯一身に着けられる宝石であるのも、涙を象徴する宝石であることに由来します。

 

真珠の3つの特徴

真珠の3つの特徴

古くから世界中で愛されている真珠には、どのような特徴があるのでしょうか? ここからは真珠が他の宝石とは異なる、3つの特徴について解説します。

 

1.真珠は生体鉱物(バイオミネラル)

ダイヤモンドやルビーなど、私たちが宝石として認識しているものの大半は鉱物ですが、真珠は生きた貝の体内で作られる生体鉱物(バイオミネラル)です。真珠の成分の95%は炭酸カルシウムを中心とした無機成分で、残りの約5%が貝から分泌するコンキオリンと呼ばれるタンパク質の有機成分です。

真珠と同じように太古から大切に扱われてきた有機質宝石には、珊瑚(さんご)、琥珀(こはく)象牙(ぞうげ)鼈甲(べっこう)などがあります。

 

2.真珠の価値基準は複雑で奥深い

真珠の価値は母貝の種類、サイズ、マキ(真珠層の厚さ)、キズ、テリ(光沢)、色などのさまざまな要素が深く組み合わさって作り出されます。特に真珠の美しさで最も大切と言われるテリ(光沢)は、レンガのように何千層も積み重なった真珠層と密接な関係があります。

真珠に光があたると、表面による反射と真珠層の各層での光の反射が起こります。真珠層が厚く規則的に並んでいるほど反射光が多くなり、内側から光るような複雑で豊かな輝きを放ちます。

テリは宝石としての真珠にとって最も重要な品質要素ではありますが、ダイヤモンドの4C(カラット・カラー・クラリティ・カット)のように、絶対的な数値で評価できるものではありません。

 

3.柔らかく傷つきやすい

真珠のモース硬度は2.5~3.0で、他の宝石に比べると大変柔らかく傷つきやすい宝石です。しかし、適切なお手入れと保管方法を知っていれば、本来は丈夫で長持ちします。

真珠の普段のお手入れで重要なのは、着用後に柔らかく清潔な布で汗や皮脂を拭くことです。また、ヘアスプレー、香水、除光液、ドレッシング、果汁なども、真珠層を傷つけるので注意しましょう。

真珠は他の貴金属にぶつかると表面が傷つけられてしまうので、他のジュエリーとは分けて保管することが必須です。酷く汚れてしまった場合は、真水やぬるま湯で洗った後、柔らかい布でよく拭いて自然乾燥させましょう。クリーニングに、超音波洗浄器やスチームクリーナーを使用することは厳禁です。

 

真珠の種類別の魅力を紹介

真珠の種類別の魅力を紹介

真珠と一口に言っても母貝の種類によって、実はいろいろな真珠があります。ここからは、代表的な真珠の種類と、種類別の魅力を紹介します。

 

アコヤ真珠の特徴と魅力

アコヤ真珠の特徴と魅力

アコヤ真珠はアコヤ貝から採取される真珠で、日本人が真珠と聞いて真っ先に思い浮かべる最もスタンダードな真珠です。明治時代に真円真珠の養殖技術が確立されており、日本産アコヤ真珠は世界で最も美しい真珠と称えられています。英語名は「Akoya pearl」です。

産地

愛媛県宇和島、長崎県対馬・壱岐、三重県伊勢志摩が、アコヤ真珠の三大生産地として有名です。

特徴

アコヤ真珠の特徴は、真円に近い整った形と控えめなサイズ、そして卓越した輝きの3点にあります。

サイズ

サイズは7~8mm程度のものが主流で、日本人女性が様々なシーンで身に着けやすい上品なサイズです。

テリ・色

アコヤ真珠は真珠層が緻密に重なることで、真珠の内側から光るような奥行きのある深く、柔らかいテリを放ちます。このホワイト系の実体色の真珠から生まれるピンクやグリーンの「干渉色」こそがアコヤ真珠の最大の魅力といえます。

利用シーン

アコヤ真珠は冠婚葬祭にも使われる正統派の真珠なので、フォーマルな席からカジュアルなシーンまで、幅広い場面で着用できます。流行に左右されることなくタイムレスに使えるので、初めての真珠のジュエリーにおすすめです。

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シロチョウ真珠の特徴と魅力

シロチョウ真珠の特徴と魅力

シロチョウ真珠はシルバーリップの白蝶貝から採れるホワイト系の真珠で、南洋真珠とも呼ばれています。英語名は「White-lipped pearl」です。

産地

シロチョウ真珠の主な産地は、オーストラリア、インドネシア、フィリピン、ミャンマーなど。赤道を中心とした熱帯の海に生息しており、日本でも奄美大島以南で生息が確認されています。

サイズ

アコヤ真珠と同じくホワイト系の真珠ですが、一般的なサイズは10~12mmで、大粒のものでは15~20mmのものもあります。

テリ

シロチョウ真珠は真珠層の巻きが厚くてテリが美しいのも特徴で、重厚で格調高い輝きを放ちます。

利用シーン

シロチョウ真珠は、その大きさと輝きの美しさから一粒でも十分な存在感があり、「真珠の女王」とも称えられています。一粒ネックレスでも華やかさを演出できるので、子供の学校行事、習い事の発表会、パーティーなど、華やかに装いたいシーンにおすすめです。

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ゴールデンパールの特徴と魅力

ゴールデンパールの特徴と魅力

ゴールデンパールはゴールドリップの白蝶貝から採れる、美しい金色をした真珠です。南洋ゴールドとも呼ばれています。英語名は「Gold-lipped pearl」です。

産地

世界でもインドネシア、フィリピン、ミャンマー海域などのごく限られた海域でしか採れないため、希少価値の高い真珠です。

ゴールデンパールの魅力は、金色の真珠層が幾重にも重なって生まれる美しい色合いです。内側から光るような黄金色の輝きは、「本当に自然が生み出した色なのか」と驚いてしまうほどの芸術的な美しさです。

利用シーン

ゴールデンパールは、一粒でも圧倒的な華やかさを演出できる真珠です。結婚式や祝賀会など、より華やかに装いたいお祝いのシーンにぴったりです。他の真珠と比べると希少価値が高くゴージャスな輝きが魅力なので、40代以上の大人の女性におすすめです。

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クロチョウ真珠の特徴と魅力

クロチョウ真珠の特徴と魅力

クロチョウ真珠は黒蝶貝から採れる、黒みがかった色合いをした真珠です。南太平洋に浮かぶタヒチ島の周辺で生産されることから、タヒチアンパールとも呼ばれています。 英語名は「Black-lipped pearl」です。

産地

黒蝶貝は熱帯や亜熱帯のきれいな海に生息しており、海水温の高い海域で養殖されています。有名な産地はポリネシア諸島のタヒチ島で、全体の95%を産出しています。その他にも一部、日本の奄美大島、クック諸島、ミクロネシア諸島、タイ、フィリピンなどで養殖されています。

クロチョウ真珠の特徴は、しっとりと濡れたような黒色。緑や赤などの多彩な干渉色のクロチョウ真珠があり、一粒一粒個性のある色合いを楽しめます。

利用シーン

クロチョウ真珠はその色合いから、凛とした大人っぽい雰囲気を持っています。ホワイト系パールとは一味違ったテイストで楽しめるので、アコヤ真珠やシロチョウ真珠は既に持っているという方におすすめです。また、クロチョウ真珠のシックな輝きは、黒やネイビーなどのベーシックカラーの多いビジネススーツとの相性も良いので、働く女性にもおすすめです。

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真珠を使ったジュエリーはこんな人におすすめ

真珠を使ったジュエリーはこんな人におすすめ

生きた貝が時間をかけて育くまれた真珠は、他の宝石にはない温かみや美しさが感じられる唯一無二の宝石です。真珠というと冠婚葬祭に身に着けるフォーマルな宝石という印象が強いですが、真珠の一粒ネックレスはカジュアルな装いやビジネスシーンでも使いやすく、普段のコーディネートに上品さや女性らしさをプラスしてくれます。

6月の誕生石である真珠をあしらったジュエリーは、6月生まれの方はもちろん、以下の方におすすめします。

 

妊娠中や子育て中のママ

真珠は母貝が核を優しく包み込み、時間をかけて美しい真珠を生み出すことから、昔から母性や女性性と深い関わりのある宝石とされています。真珠には母性愛や包容力を高めてくれる力があるとされ、安産のお守りとしても人気があります。また、真珠には角がなく丸いため、小さなお子さんの肌を傷つけてしまう心配も少ないため、乳幼児を子育て中のママでも身に着けやすい宝石と言えるでしょう。

子供が産まれると、お宮参り、入学式や卒業式などの学校関係の式典、習い事の発表会など、母親として改まった服装が求められる機会も増えてきます。一粒でもフォーマルな印象のある、アコヤ真珠のネックレスがおすすめです。

 

働く女性

真珠は他の宝石と比べると控えめで上品な印象があり、華美になり過ぎないのが魅力です。ネイビーや黒などの定番カラーの多いビジネススーツとの相性も良く、堅く冷たい印象になりがちなビジネスコーディネートに、程よい華やかさと柔らかさをプラスできます。

働く女性が身に着けるなら、控えめなサイズ感で正統派の印象を与えられるアコヤ真珠か、シックな色合いで知性的な印象を与えられるクロチョウ真珠がおすすめです。

 

結婚30周年の方

結婚記念日は、周年ごとの呼び名にちなんだプレゼントを贈るという風習があります。 結婚30周年は真珠婚式なので、夫から妻へのプレゼントには真珠を使ったジュエリーがおすすめです。

真珠は健康や富を象徴する宝石なので、「これからも夫婦仲良く、豊かで健康に暮らしていけますように」という願いを真珠のネックレスや指輪に込めて贈ることができます。真珠は宝石の中でもフォーマルで落ち着いた印象があるため、50代から60代の女性が品よく身に着けるのに相応しい宝石です。

定番のアコヤ真珠のネックレスは既に持っているという奥様には、ホワイト系の真珠とは一味違ったテイストで楽しめるクロチョウ真珠の一粒パールネックレスや、ゴールデンパールの一粒パールネックレスを贈ってみてはいかがでしょうか?

 

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