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フォーマルなシーンだけでなく毎日の普段着に合わせたおしゃれにも使えるパールネックレスは、成人女性の必需品です。でも、「真珠はお手入れが大変そうで使うのをためらってしまう」「お手入れ方法が分からない」などとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、パールネックレスのメンテナンスについてご紹介します。お手入れ方法や定期メンテナンス、保管方法まで詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
真珠を美しく保つポイントは「お手入れ」
パールネックレスの美しい輝きを保つためにはお手入れが欠かせません。
真珠は、生きた貝から作られる天然の宝石です。貝殻と同じ成分で作られている真珠は宝石の中でもとりわけデリケート。肌に直接着けることの多いパールネックレスは、皮脂や汗、化粧品などがどうしても付着してしまいます。
使った後に「汚れていない」と感じたとしても、目に見えない汚れが付いているのです。そのまま放っておくと汚れが溜まり真珠のテリやツヤがなくなってしまったり、黄ばんでしまったりすることもあります。
使うたびにきちんとメンテナンスすることで、長い年月が経っても真珠の美しい輝きを楽しむことができます。
真珠の輝きが損なわれる原因2つ
真珠は主成分が炭酸カルシウムで、酸、熱、水に弱いという性質があります。真珠の輝きが曇ってしまう原因について詳しく見ていきましょう。
1.汗や皮脂などの汚れで真珠層が溶解してしまう
真珠は、真珠層が何層も重なることで深くて美しい輝きを生み出しています。輝きの源である真珠層は酸に弱く、汗や皮脂、酸を含む食品、漂白剤、マニキュア、ヘアスプレーなど溶かす力が強いものに触れると表面の真珠層が溶けてしまいます。
表面が凸凹になると曇りガラスのようになってしまい、パールネックレスの輝きが損なわれてしまいます。
2.紫外線や熱で黄ばんでしまう
真珠はタンパク質を含むため、光(紫外線)や熱で変色するという性質も持っています。また、タンパク質を変質させる色素(コーヒーやお茶など)や化学薬品(洗剤など)によって変色してしまうこともあります。
パールネックレスを使う際には、紫外線や熱に長時間さらさないこと、色素や薬品が付かないよう注意することが大切です。
パールネックレスをメンテナンスする方法
パールネックレスの輝きを保つためのお手入れ方法を見ていきましょう。
【日常のお手入れ】柔らかいクロスなどで拭く
パールネックレスを使った後のメンテナンスは簡単!柔らかい布で拭くだけです。日常のお手入れでは特別な布を用意する必要はありません。メガネ拭きなどのマイクロファイバーでもOKです。ネックレス全体を優しくサッと拭くようにしましょう。
暑い季節の結婚式や式典などでパールネックレスを着用し、汗をかいたなと感じるときには1粒ずつ丁寧に拭くのがおすすめです。
【定期的なお手入れ】専用クロスでメンテナンスする
使った後にこまめにお手入れするのが一番大切なメンテナンスですが、加えて1~2年に1度はお手入れ専用のクロスで丁寧にクリーニングするとパールネックレスの輝きを保ちやすくなります。
真珠科学研究所開発の「リフレッシュクロス」のような、クロスに研磨剤が沁み込んでいるパールネックレス専用のクロスを使用するのがおすすめです。
ただし、研磨剤入りのクロスでイミテーションパールを拭くとパールが削れてしまいます。研磨剤が入ったクロスは真珠専門家の指示のもと使用するようにしましょう。
【定期的なお手入れ】糸替えのメンテナンス依頼する
パールネックレスは定期的に糸替えをするようにしましょう。糸は見えない部分のため気付かないうちに劣化していることもあり、ある時突然ネックレスが切れてしまう、なんてことになりかねません。糸の種類や使用頻度によりますが、3-10年に1度は業者などに依頼して糸替えのメンテナンスをするのがおすすめです。
パールネックレスの糸替えについては以下の記事でも紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。▶︎「パールネックレスの糸替えの時期やどこで頼めばいいのか、自分で糸替えできるかまで詳しく解説」
【定期的なお手入れ】パールクリーニング
真珠専門業者やパールネックレスの販売店などで、専門的なパールクリーニングを依頼できるサービスもあります。パールネックレスの曇りや劣化が気になる時にはぜひ利用してみましょう。
凸凹になった真珠層の表面をマイクロ研磨で取り除き、本来の輝きに回復させます。お肌のお手入れに例えると、古い角質を除去して肌本来の美しさを取り戻す「ピーリング」のようです。
このマイクロ研磨(目に見えないレベルの研磨)加工により、真珠本来のテリが蘇ります。
パールネックレスのメンテナンスをする際の注意点
パールネックレスのお手入れの際に注意したいポイントを確認していきましょう。
パールネックレスは必ず使用したその日に手入れをする
パールネックレスを着用したら、その日のうちにメンテナンスをすることが大切です。汗や皮脂、化粧品などが付着したまま放置すると、真珠が劣化する原因になってしまうためです。パールネックレスは着用からお手入れまでをセットで習慣にできるといいですね。
ティッシュで拭くのはNG
何かと便利でつい手が伸びてしまうテッシュですが、真珠を傷つけてしまう可能性があるため、パールネックレスのメンテナンスには不向きです。
こまめなお手入れの結果、小さな傷がつきパールの輝きが失われてしまっては本末転倒ですよね。パールネックレスのメンテナンスは柔らかい布で行うようにしましょう。
水洗いはNG
パールネックレスをメンテナンスする際、水洗いをすることはできません。水洗いすると真珠を加工する際に作られた穴に水が入り込んでしまい、真珠が膨張し、その後、乾燥します。そうすると真珠層がずれてしまい、輝きが失われてしまいます。
ただし、パールネックレスにジュースやお酒がかかってしまった場合の応急措置として、水洗いをするのはOKです。その場合には水洗いのあと自然乾燥をし、すぐに真珠専門店に持ち込んで糸替えを依頼するようにしましょう。
パールネックレスの保管方法
パールネックレスを長く美しく使うためには保管方法も大切です。
高温多湿を避けて保管する
真珠は紫外線や熱や光の影響を受けやすいため、日当たりのいい場所を避け、照明が当たらないようケースに入れて保管します。温度が高くなる場所、湿度が極端に低い場所での保管も避けましょう。
せっかくメンテナンスをしたパールネックレスが保管中に劣化しないよう、湿度調整機能などがついているジュエリー専用ボックスや、吸湿作用を持つ桐箱などで保管するのがおすすめです。
小分けにして保管する
真珠は柔らかい宝石なので保管中に硬いものとぶつかると傷が付いてしまいます。他のジュエリーや金属など、硬いものと触れ合わないように専用のジュエリーケースに保管するようにしましょう。
きちんとメンテナンスをしたパールネックレスは、真珠の酸化を防ぐためにもなるべく小さなケースに小分けにして保管するのがおすすめです。
パールネックレスを保管する際の注意点
パールネックレスを保管するときに注意したいポイントを押さえておきましょう。
近くに防虫剤などを置かない
パールネックレスを保管する場所には防虫剤を置かないようにしましょう。防虫剤から発生する化学薬品によって真珠が劣化する可能性があります。特に防虫剤に使われる樟脳は、真珠と相性が悪いことで有名です。
メンテナンスをしたパールネックレスは専用のジュエリーケースに入れ、タンスやキャビネットのなかに保管するという方も多いでしょう。その場合には、真珠を入れる段と防虫剤を入れる段はなるべく離すのがおすすめです。
緩衝材に脱脂線を使用しない
パールネックレスが保管中に傷つかないよう、緩衝材を入れようと考えることもあるでしょう。その場合、脱脂綿を緩衝材として使用することは避けてください。脱脂綿の漂白作用により真珠が変色する可能性があります。
専用のジュエリーケースを使えば傷を防ぐことができますので、パールネックレスは専用のケースに保管するのがおすすめです。
パールネックレスをメンテナンスして美しさを保とう
今回は、パールネックレスのお手入れ方法や定期メンテナンス、保管方法について解説しました。パールネックレスは簡単なお手入れをするだけで、真珠本来の美しい輝きを長い間楽しむことができます。正しいメンテナンス・保管を心がけ、たくさん使っていただきたいと思います。
ERIS VELINAでは、大切なパールネックレスを長く愛用していただくために、定期的なパールジュエリーのお手入れ相談会も開催しています。詳しくは次のお知らせをご覧ください。▶︎パールのお手入れ&リフォーム相談会のお知らせ
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