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結婚式にお葬式、卒業式とフォーマルなシーンで幅広く活躍するパールネックレス。ひとつ持っていると非常に便利ですが、着用する際のマナーを知らないと恥をかいてしまうかもしれません。
ルールを守ってつけてこそ、真珠の美しさが一段と際立ちます。冠婚葬祭におけるパールネックレスの着用マナーを知って、首元を美しく飾りませんか。今回は、弔事や慶事におけるパールネックレスのマナー、長さ・大きさ・色・デザインのマナーをご紹介しています。
パールネックレスは冠婚葬祭によってさまざまな着用マナーがある
エレガントな輝きを放つ美しい宝石、パール。成人や結婚のお祝いに贈られることも多く、大人の女性には欠かせません。慶事にも弔事にも使える唯一のアクセサリーで、フォーマルなシーンを上品かつ華やかに彩ります。
パールは飾り立てる必要のないお葬式でも、「涙」の象徴として身につけることが好ましいとされていますが、着用する時はルールに従う必要があります。マナーを守って身につけてこそ、ワンランク上のフォーマルスタイルを叶えることができるでしょう。
弔事の喪服を着用する際のパールネックレスのマナー
パールは故人や遺族へのお悔やみの気持ちを表す象徴でもあり、お葬式につけて行っても失礼にあたりません。ただし、着用する際はいくつかルールが存在します。
正喪服を着用する時
お葬式に参列する時は、正式なブラックフォーマル「正喪服」を着用します。正喪服は葬儀やお通夜、三回忌まで着用する格式の高い喪服です。正喪服で式に参列する時はアクセサリーを身につけないのがマナーとされていますが、着用を好ましいとされているアクセサリーは結婚指輪と真珠の2種類です。
パールネックレスを身につける際は、以下のようなルールに従わなければなりません。
- 真珠の色は白、黒、グレーのいずれか
- 粒の大きいもの、華美なものはNG
- ロングネックレスや重ね付けはNG
正喪服を着る際におすすめのパールネックレス
正喪服を着用する際は、以下の真珠を使ったパールネックレスを選びましょう。
- アコヤ真珠(白・グレー)
- 黒蝶真珠(黒・グレー)
アコヤ真珠は綺麗な真円が特徴の真珠で、冠婚葬祭の大事なシーンで活躍します。無調色ホワイト・調色ピンク・グレーなど、全ての色を着用することができます。
また、正喪服に合わせるなら、黒やグレーなど落ち着いた色合いの黒蝶真珠もおすすめです。黒蝶真珠 は50代以上の大人の女性によく似合う真珠で、肌の色を美しく引き立ててくれます。
正喪服を着る際に控えた方が良いパールネックレス
正喪服を着用する時に、控えた方が良いパールネックレスもあります。
- 南洋白蝶真珠
- 南洋ゴールデンパール
- 淡水真珠
- ロングネックレス
- 一粒パールネックレス
- ネックレスの重ね付け
- 2重3重仕様になっているネックレス
- ステーションネックレス
慎ましい服装と所作が望ましいお葬式では、大きな珠の南洋真珠は不向きです。ピンク系やオレンジ系が多い淡水真珠も、お葬式にはふさわしくありません。「不幸が長引く」というロングネックレス、「不幸が重なる」という重ね付けや2重3重仕様のパールネックレスは厳禁です。
一粒パールネックレスに用いられる金・銀の金具も、弔事においては不適切とされています。ステーションネックレスは、パールが使われていてもお葬式では避けましょう。
喪服を着る際のパールネックレスのマナーについて詳しく知りたい方はこちらも参考にしてみてください。
▶︎【葬式の服装とアクセサリー】50代からの女性は黒蝶真珠のネックレス。買うタイミングや選び方とは
▶︎喪服にはパールネックレスがいる?いらない?弔事のアクセサリーマナーを徹底解説!
準喪服・略喪服を着用する時
準喪服・略喪服は、三回忌以降や急な弔事に着用する喪服です。準喪服・略喪服も洋装で出席する場合は正喪服と同じように、結婚指輪と真珠以外のアクセサリーは身につけないのがマナーです。パールネックレスを着用する際は、以下のルールを守りましょう。
- 色は白、黒、グレーのいずれか
- 粒の大きいもの、華美なものはNG
- ロングネックレスや重ね付けはNG
準喪服・略喪服を着用する際におすすめのパールネックレス
準喪服・略喪服を着用する際につけるパールネックレスは、以下の真珠がおすすめです。
- アコヤ真珠(白・グレー)
- 黒蝶真珠(黒・グレー)
アコヤ真珠は無調色ホワイト・調色ピンク・グレーなど、全ての色を着用することができます。弔事に限らず、慶事でも利用できる真珠なので、1つ用意しておくといざという時に安心です。
黒やグレーの黒蝶真珠も、準喪服・略喪服と好相性です。50代は弔事が増えてくる年齢なので、すでにホワイトパールやグレーパールをお持ちの方も黒蝶真珠を揃えておくと、いつもとは違った雰囲気を演出できるでしょう。
準喪服・略喪服を着用する際に控えた方が良いパールネックレス
準喪服・略喪服を着用する際も、控えた方が良いパールネックレスがあります。
- 南洋白蝶真珠
- 南洋ゴールデンパール
- 淡水真珠
- ロングネックレス
- 一粒パールネックレス
- ネックレスの重ね付け
- 2重3重仕様になっているネックレス
- ステーションネックレス
慶事の礼装を着用する際のパールネックレスのマナー
パールネックレスは、結婚式などお祝いの席でも重宝するアクセサリーです。失礼のないよう、マナーを守って身につけましょう。
正礼装を着用する時
正礼装は最も格式が高い礼装で、結婚式・式典・パーティーなどで着用するフォーマルな装いです。正礼装を着用するシーンは、以下の通りです。
- 親族の結婚式
- 一流ホテルなどで行う結婚式や披露宴
- 記念式典
- 晩餐会
正礼装を着用する際におすすめのパールネックレス
正礼装を着用する際につけるパールネックレスの選び方は、以下を参考にしてください。
- アコヤ真珠(白以外の色でもOK)
- 南洋白蝶真珠
- 南洋ゴールデンパール
- 一粒パールネックレス
- ロングネックレス
- 重ね付けや二連ネックレス
- ステーションネックレス(品質の良いもの)
正礼装を着用する際に控えた方がよいパールネックレス
正礼装を着用する際に控えた方がよいパールネックレスは、以下の2種類です。
- 淡水真珠
- イミテーションパール
淡水真珠とは、川や湖などの淡水で育つ貝から採れる真珠のこと。ほとんどが養殖で、アコヤや南洋真珠に比べて安価で入手できます。色や形も多種多様ですが、結婚式では角を立てないようにと真円のパールをつけるのがマナーです。
また、プラスチックパールやガラスパールなど、真珠を模造したイミテーションパールもあまりおすすめできません。イミテーションパールはフェイクパールとも呼ばれており、相手に偽りの気持ちを連想させることから結婚式では避けた方が良いと言われています。
結婚式でのパールネックレスのマナーについて知りたい方はこちらも参考にしてみてください。
▶︎結婚式のパールネックレスの着用マナーを解説!花嫁・母・ゲストの立場別おすすめネックレスも紹介
準礼装・略礼装を着用する時
準礼装は、正礼装の次に格式のある礼装です。セミフォーマルとも呼ばれており、幅広いシーンで活躍します。
- カジュアルな結婚式(レストランウェディングなど)
- 結納
- 入学式
- 卒業式
- 同窓会など
略礼装は準礼装より格式が下がった装いで、平服にあたります。略礼装は以下のようなシーンで活躍します。
- 発表会や観劇
- 歌舞伎
- 演奏会
- 食事会など
準礼装・略礼装を着用する際におすすめのパールネックレス
準礼装・略礼装を着用する際につけて良いパールネックレスは、以下をご参考ください。
- アコヤ真珠(白以外の色でもOK)
- 南洋白蝶真珠
- 南洋ゴールデンパール
- 一粒パールネックレス
- ロングネックレス
- 重ね付け等2重ネックレス
- ステーションネックレス(品質の良いもの)
- 淡水真珠
準礼装・略礼装を着用する際に控えた方が良いパールネックレス
準礼装・略礼装を着用する際につけてマナー違反になるパールネックレスはありませんが、できればイミテーションパールは避けた方が無難です。というのも、お子さんが主役の入学式や卒業式では本物の真珠を身につけてくるお母さんも多く、イミテーションパールで恥ずかしい思いをしたという人もいるからです。
ご家族の晴れの日を飾るアクセサリーだからこそ、後悔しないパールネックレスを選んで、お祝いに集中したいですよね。
準礼装・略礼装のパールネックレスのマナーについて知りたい方はこちらも参考にしてみてください。
▶︎卒業式にはパールネックレスで大丈夫?母の服装からアクセサリーマナーまで徹底解説
▶︎入学式の母親の服装マナーは?素敵なママに見えるおすすめコーデやアクセサリー選びのポイント
▶︎【小学校受験】面接での母親の服装は何が正解?お受験を成功させる服装やアクセサリー選びを徹底解説
【長さ・大きさ・色・デザイン別】パールネックレスのマナーポイント
冠婚葬祭でパールネックレスを着用する際は、ネックレスの長さ、真珠の大きさ・色、デザインに及ぶまで細かいルールが存在します。
長さに関するマナー
パールネックレスは鎖骨にかかる程度の長さ、40~45cmが最も格式高いと言われています。弔事は40cm前後が基本となりますが、冠婚葬祭などのフォーマルからカジュアルまで、オールマイティに活躍してくれます。
50~60cmのパールネックレスは、清楚で控え目ながらも華やかに仕上げたいシーンに最適です。昼のパーティーにふさわしく、礼装全般に合わせることができます。
70cm以上のパールネックレスは、ドレッシーで優雅に仕上げたいシーンやカジュアルさを演出したいシーンに適しています。夜のパーティーなど、準礼装・略礼装と相性の良い長さです。
ネックレスの長さ別のマナーについて知りたい方は、こちらも参考にしてみてください。
▶︎パールネックレスの長さを悩みやシーンに分けて解説!首元〜胸元が最も綺麗に見える長さとは?
真珠の大きさに関するマナー
冠婚葬祭用のパールネックレスを購入するときは、真珠の粒の大きさにも着目して選びましょう。直径7~8mmの真珠は、シーンを選ばず着用可能です。粒が大きくなるほど華やかな印象を与えてくれますが、昼の礼装には7~10mm、夜の礼装には9mm以上の真珠がおすすめです。
一方、悲しみの席では粒が大きいと目立ってしまうので、小さめの真珠が好まれます。弔事の場合、アコヤ真珠なら7~8mmより小さいサイズ、黒真珠なら14mm以下(9~10mm推奨)が適しています。
真珠の色に関するマナー
実用性を考えるなら、真珠の色合いも考慮したいポイントです。慶事ではどんな色も着用可能ですが、弔事では白・黒・グレーの着用が好ましいとされています。
なお、白は冠婚葬祭のすべてのシーンで活躍する万能なカラーです。ブラックパールやグレーパールは慶事でも使えますが、年代によっては弔事を連想する人もいるようです。当日、ともに過ごす人の年代や状況、コーディネートなどもよく考えて選びましょう。
ブラックパールやグレーパールネックレスのマナーについて知りたい方は、こちらも参考にしてみてください。
▶︎【グレーパールネックレス】いつ使う?どこで買う?葬式・厄除けに選ばれる理由とは
▶︎黒真珠(ブラックパール)を結婚式で使える?お祝いの席でパールネックレスをコーデするコツとは
デザインに関するマナー
フォーマルシーンで好まれる真珠は、基本的にまん丸の真珠です。バロックパールと呼ばれるティアドロップ型などの変形パールは自由なおしゃれを楽しめるものの、カジュアルなシーンでのみ着用するものです。
結婚式の二次会など略礼装を着る場面では使用が好ましいされており、場合によってはセミフォーマルな準礼装と合わせることも可能です。ただし、喪服全般と正礼装にはふさわしくないので、控えた方が良いでしょう。
マナーを理解して冠婚葬祭でパールネックレスを身に付けて
パールネックレスは慶事にも弔事にも活躍する、万能なアクセサリーです。パールネックレスの長さ、真珠の大きさ・色・形にも様々な種類がありますが、着用するシーンごとに適したネックレスを選ぶことで、ワンランク上のコーディネートが叶います。特に白の真円のパールネックレスは重宝するので、1つ持っていると大変便利です。まだお持ちでない方は、早めに準備しておきませんか。
ERIS VELINA(エリスヴェリーナ)では、冠婚葬祭の時に役立つ上質なパールネックレスを多数取り揃えています。大人の胸元を飾るにふさわしい上品なパールの輝きを、是非ご堪能ください。
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