目次
身近な人が亡くなると、通夜や告別式といった葬式から数年ごとに行われる法要まで、弔事に参列することが続きます。
どの時期にどのような法要があるのか、また喪服を着るときの身だしなみやマナーをきちんと知って、急な訃報にも慌てないように準備しましょう。
この記事では、50代以降の女性が弔事で身に着ける黒蝶真珠ネックレスについても紹介します。
パールネックレスのマナーについては以下の記事でも紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。
▶ パールネックレスのマナーを解説!冠婚葬祭や長さ・大きさ・色・形別にわかりやすく紹介
葬式の日程と法要の種類
一般的な葬式の日程と、葬式後の法要の種類や時期について見ていきましょう。
葬式
弔事と聞くと一番初めに思い浮かべるのが葬式ですが、お通夜・告別式・火葬を合わせたものを葬式と呼びます。亡くなった翌日にお通夜を行い、翌々日に告別式・火葬を行うのが一般的ですが、火葬場の空き状況等によっても日程は変わります。
初七日
亡くなった日を含めて7日目に行われる法要のことです。この7日間は、故人が現世と死後の世界をさまよっている期間とも言われ、故人が迷わずに死後の世界へ行けるように祈るための法要とされています。
四十九日
亡くなった日を含めて49日目に行われる法要のことです。初七日の法要の次に親族が集まって行う法要で、この日に故人が死後の世界へ旅立つとされています。また、この法要ののちに遺骨を埋葬するのが一般的です。
一周忌
亡くなった日から数えて1年目に行われる法要のことです。この一周忌をはじめとして年忌法要がはじまるため、年忌法要の中でも最も重要とされています。葬儀とは異なり、一般の参列はなく、親族やごく親しい知人のみが集まり、僧侶による読経と焼香が行われます。
三回忌
亡くなった日から数えて3年目に行われる法要のことです。命日を1回忌とするため、3年目ではなく2年目に行われます。一周忌と同様に、僧侶による読経と焼香を行います。
七回忌
三回忌の次に行われる法要のことです。七回忌以降は、ごく親しい親族のみで執り行われるため、参列者も少なくなります。そして、七回忌以降は5年ごとに法要が行われ、亡くなってから32年目に行う三十三回忌を最後の法要(弔い上げ)とすることが多くなっています。
法要と法事の違い
法要とよく似た言葉に法事がありますが、このふたつの言葉はそれぞれ意味が異なります。
法要は追善供養とも呼ばれ、ここまで紹介してきたように、決められた時期に読経や焼香を行い、故人を偲ぶ儀式のことを指します。一方、法事とは、法要の後の会食までを含めた一連の行事を指します。
弔事に適した装いを
お通夜から始まり、三十三回忌の法要まで、親族で集まる機会は数年に一度やってきます。法要をきっかけに、数年ぶりに会う親戚も多いという人もいるでしょう。
弔事の場面での装いで心に留めておきたいことは、自分のためのおしゃれをする場ではなく、故人を偲ぶ場であるということです。年齢や立場にふさわしい、礼節のある装いで参列しましょう。
葬式の服装とマナーは?ネックレスは必要?
「葬式には黒を身に着ける」ということは知っていても、喪服のマナーや、どのようなアクセサリーを身に着けるべきか、細かい部分を知らないという人もいるのではないでしょうか。
きちんとした身だしなみで参列できるよう、事前準備は忘れずにしておきましょう。
女性の喪服のマナー
喪服は、全身黒で、肌の露出が少ないものを選びましょう。同じ色のように見える黒のスーツであっても、生地に光沢があったり、装飾等で華やかな印象になってしまうものは葬式には適していません。
スカートの場合は、座った時に膝が隠れるよう、ひざ下からふくらはぎまでの丈のあるものにしましょう。
身だしなみのマナー
髪が長い場合は、耳より下で結びます。ハーフアップは慶事のような華やかな印象になってしまい、おろした髪がお辞儀や焼香の際に邪魔になるので避けましょう。
メイクには落ち着いた色のものを選びます。また、意外と忘れがちなのがネイルです。焼香をしたり、数珠を持ったりする際、手元はとても目立つ部分なので、ネイルは必ず落としましょう。
アクセサリーを身に着けるなら
女性の場合、弔事に身に着けてよいとされているのは結婚指輪とパールネックレスです。特に真珠は女性のフォーマルジュエリーのひとつなので、洋装であっても故人や遺族への礼を大切に思う女性であれば身に着けたいものです。
パールネックレスは、白・グレー・黒のいずれかの色のネックレスで、長すぎることなく鎖骨〜胸元にぴったりと合うものを選びましょう。
喪服の際のアクセサリーのマナーについてはこちらの記事で紹介しています。▶喪服にはパールネックレスがいる?いらない?弔事のアクセサリーマナーを徹底解説!
グレーパールネックレスについてはこちらの記事で紹介しています。▶【グレーパールネックレス】いつ使う?どこで買う?葬式・厄除けに選ばれる理由とは
事前準備が大切
葬式は悲しみの場であるとともに、故人への感謝と敬意を伝える場でもあります。そのため 、いつ訃報の知らせを受けても失礼のない装いができるよう、普段から手入れをして準備しておくことが大切です。
クローゼットで喪服を管理するときには、ほこりがつかないよう不織布カバーや虫除けカバーをかけ、除湿剤を置きましょう。またパールネックレスも、乾燥や寒暖差の少ない場所で保管し、必要な時に綺麗な状態で身に着けられるようにしておきましょう。
黒蝶真珠のネックレスは、50代以上の妻や母親への贈り物にも最適
50 代以上の女性の肌には、落ち着いた色合いを持つ黒蝶真珠ネックレスがよく似合います。弔事の場面も増えてくる年齢なので、ホワイトパールやグレーパールのネックレスの次に持つ1本として用意しておきましょう。プレゼントにもおすすめです。
真珠婚の結婚記念日に
夫から妻へのプレゼントにするなら、夫婦としての特別な記念日である結婚記念日にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。特に、結婚30周年は真珠婚と呼ばれ、真珠を贈るのに最適なタイミングです。
母貝の中で長い年月をかけて育まれる真珠のように、これまで共に過ごしてきた長い時間を振り返りながら感謝をこめてネックレスを贈れば、素敵なプレゼントになるでしょう。
還暦の記念に
還暦を迎える60歳の誕生日は、まさに黒蝶真珠がぴったりになる頃の年齢です。健康や長寿といった宝石言葉を持つ真珠を贈ることで、「第二の人生をますます健康に楽しんでね」というメッセージも伝えられます。
厄除けとして
女性の厄年は19歳、33歳、37歳が一般的ですが、地域や流派によって、61歳も厄年とされています。真珠は持ち主を邪気から守ってくれるパワーストーンとされているので、厄年の贈り物や厄除けとして身に着けるのにもぴったりです。
黒蝶真珠は葬式以外でも使える
黒蝶真珠の持つ「黒」のイメージから、喪服にしか合わせられないと考える人も多いですが、実はそのようなことはありません。黒蝶真珠ネックレスは、葬式以外でも使えるネックレスなのです。
お祝い事にも身に着けられる
深みのある輝きを持つ黒蝶真珠は、華やかな場所で身に着ければ、大人の女性ならではの美しさをより一層引き立ててくれます。特に結婚式やパーティー、食事会といった場面では、黒蝶真珠を身に着けるだけで、落ち着いた装いの中にも華を添えてくれます。
結婚式での黒真珠の着用マナーについては以下の記事でも紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。▶黒真珠(ブラックパール)を結婚式で使える?お祝いの席でパールネックレスをコーデするコツとは
子どもや孫に引き継げる
時代の流行に左右されない黒蝶真珠ネックレスは、将来子どもや孫に譲れます。これも本物の宝石だからこその魅力のひとつです。パールネックレスに人生の思い出を重ねて、大切な家族へ受け継いでいくのも素敵ですね。
長持ちする真珠とは
真珠の美しさを長く楽しみたいなら、加工キズがなく、巻きのしっかりした真珠を選びましょう。とは言え、真珠の良し悪しを一般の人が判断するのは難しいので、真珠専門店で選ぶと安心です。予算や使用シーンに見合った高品質な真珠を選べます。
使ったあとのお手入れも大切
ネックレスは1日身に着けると、汗や皮脂がつき、目に見えないところで汚れてしまっているものです。身に着けたあとは、乾いた柔らかい布で拭いてから保管しましょう。
また真珠専門店で購入すれば、長く使った後のメンテナンスや、子どもに譲るときのリフォームにも対応してくれます。お手入れの仕方やネックレスの状態に不安があるときには、ぜひ相談しましょう。
葬式には感謝の涙を真珠にこめて
葬式や法要は、故人の冥福を祈り供養する大切な行事です。ひとつひとつの行事に意味があり、亡くなってから時間が経っても、法要を通じて故人を想う時間を過ごせます。そのため、身だしなみを整え、弔事にふさわしい装いをして参列しましょう。
特に50代以降は、身近な家族や親戚、友人たちとの別れの場面に立ち会うことも多くなります。「涙の象徴の宝石」とも呼ばれる真珠一粒一粒に故人への想いを乗せて、あたたかい感謝の涙で故人を送り出せたら素敵ですね。
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