親族や知人に不幸があった際、礼を尽くして見送るためにもマナーは大切です。古くから伝わる葬儀のしきたりを守ることで、心置きなく故人へと想いを馳せることができるでしょう。
そんな弔事のシーンで多くの人を悩ませるのが、喪服のアクセサリーマナーです。喪服に合わせるアクセサリーといえば一般的にパールネックレスが知られていますが、喪服にはパールネックレスが絶対に必要なのか悩む人が少なくありません。
和洋の装いによっても異なるマナーを知っておけば、気がかりを減らすことができます。この記事では、喪服にパールネックレスがいる?いらない?の疑問を解消します。合わせて、弔事のアクセサリーマナーについて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
パールネックレスのマナーについては以下の記事でも紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。
▶パールネックレスのマナーを解説!冠婚葬祭や長さ・大きさ・色・形別にわかりやすく紹介
目次
お葬式やお通夜ではパールネックレスが必要?

親族や知人に不幸があった際に、知らせを聞きつけ慌てて喪服の準備をしたことがあるという人も少なくないでしょう。そんなとき、女性が迷うのがアクセサリーを身に付けるかどうかです。
喪服にはパールネックレスを身に付けるのが一般的に知られていますが、実際のシーンでは「華やかに見えてしまわないかな?」「手元にパールネックレスがないんだけど、急いで用意しなくちゃいけないかな?」と迷われてしまうことが多いそうです。
これらの疑問は、「なぜ弔事にパールネックレスが選ばれるのか」を知れば簡単に解消できます。喪服にパールネックレスがいる?いらない?という単純な答えだけを覚えてしまうと、案外すぐに忘れてしまうものです。
そうすると、再び突然訪れる弔事の際に慌ててしまうことでしょう。真珠の持つ意味や弔事との関係から、しっかり把握しておくと「喪服にパールネックレスがいるのか?いらないのか?」という疑問を簡単に解決できるようになります。
喪服のジュエリーは和洋の装いによってマナーが違う

同じ喪服であっても、和装には和装のマナー、洋装には洋装のマナーがあります。それぞれのマナーについてみていきましょう。
和装の場合【いらない】
和装の場合、基本的にジュエリーは身に着けない方がよいとされています。そもそも、日本にネックレスをジュエリーとして身に付ける文化が出来たのは明治時代と言われています。
着物は平安時代頃から着られるようになったと考えられており、当然ネックレスを合わせる文化はありませんでした。
昨今は和装にジュエリーを身に着けて和洋折衷を楽しむ方もいますが、あくまでオシャレを楽しむことが目的と言えるため、弔事の席に着物+ネックレスは相応しくないでしょう。
洋装の場合【いる】
洋装の場合、ネックレスをつけるのがマナーと考えられています。西洋文化では、正装の場合男性はネクタイを、女性はネックレスを身に付けます。このため、洋装の喪服を着る際には、女性はネックレスを身に付けるのが望ましいと言えるでしょう。
ただし、日本に古くから伝わる和装の文化では、ネックレスを身に付ける文化やしきたりがなかったため、国内で行われる弔事に関しては洋装にネックレスを着用していなくても厳格にマナー違反とされる訳ではないようです。
喪服に合わせるジュエリーはパールネックレスが定番

喪服に合わせるジュエリーとして一般的に知られているのがパールネックレスです。パールネックレス以外のジュエリーを弔事で見かけることは滅多にないでしょう。それほどまでに、真珠には弔事に相応しいジュエリーとして選ばれる理由があります。
真珠は別名を「人魚の涙」や「月のしずく」と呼び、涙の象徴と考えられています。涙は悲しみだけでなく敬意や哀悼を示す意味もあるため、真珠はモーニングジュエリーとして世界各国で弔事に用いられているのです。
また、フォーマルな場では角を立てないことが大切だと考えられています。角がない真円の真珠は円満や調和などの意味を持ち、弔事でも遺恨を残さず故人を見送る際に相応しい宝石と考えられています。
【葬式など】弔事のジュエリーマナー

弔事の際、洋装の喪服を着用するのならパールネックレスを身に付ける方がよいでしょう。しかし、パールネックレスにはさまざまなタイプがあります。洋装の喪服に合わせるパールネックレスについて、ジュエリーマナーをさらに深堀していきましょう。
一連でシンプルなデザインを選ぶ
弔事で身に付けるパールネックレスは必ず一連のものを選びましょう。弔事では重ね言葉や二重のものは「不幸が重なる」としてマナー違反とされます。パールネックレスは必ずシンプルで落ち着いたデザインの一連タイプを身に着けてください。
また、弔事なのでオシャレさが感じられるものや金・銀などの素材を使ったものは避けた方がよいです。同じ真珠であっても、デザイン性の高いバロックパールは華美に見えてしまいます。また、バロックパールは真円ではないため「角が立つ」として弔事には相応しくないと言えるでしょう。一粒真珠のネックレスなども、真円の真珠であってもチェーンに金や銀を用いているため、弔事では避けるようにしてください。
弔辞への参列機会が増え始める50代のためのパールネックレスのマナーについては、以下の記事でも紹介しています。
▶【葬式の服装とアクセサリー】50代からの女性は黒蝶真珠のネックレス。買うタイミングや選び方とは
短めなものを選ぶ
喪服に合わせるパールネックレスを選ぶ際には、長さにも注意しましょう。長過ぎるネックレスは「不幸が長引く」というイメージを持たせるため、避けた方が無難と言われています。適切な長さは鎖骨に少しかかる位なので、40cmタイプのものが多く選ばれています。
パールネックレスの長さに関するマナーについては、以下の記事でも紹介しています。
▶パールネックレスの長さを悩みやシーンに分けて解説!首元〜胸元が最も綺麗に見える長さとは?
モノトーンのものを選ぶ
真珠にはさまざまなカラーがありますが、弔事のシーンに適しているのは以下の3色です。
- 白
- グレー
- 黒
喪服に合わせる際には、華美にならないよう注意する必要があります。黒蝶真珠は10~12mmサイズの大粒でもシンプルに身に付けることができ、弔事の装いとして相応しいと言えるでしょう。
グレーパールや黒蝶真珠のネックレスは、結婚や出産のタイミングで子供行事などの慶事と区別するための弔事用に購入される方が多いと思います。
一方、白の真珠は慶弔両方に用いることができますが、粒の大きい白蝶真珠のネックレスは弔事のシーンで華やかに映ることがあるため、ご自身の体型をに合わせて、7.0~8.0mmのアコや真珠を選ぶのがおすすめです。
グレーパールのマナーについては、以下の記事でも紹介しています。
▶【グレーパールネックレス】いつ使う?どこで買う?葬式・厄除けに選ばれる理由とは
洋装の喪服にパールネックレス以外のアクセサリーはつけてOK?

弔事では、さまざまなジュエリーマナーがあります。パールリングやパールイヤリング、貴金属のジュエリーを洋装の喪服に合わせもよいかなど、弔事のマナーについても充分に配慮しておくとよいでしょう。
パールリング【いらない】
弔事では基本的に華美な装飾を控えるのがマナーです。そのため、基本的に指輪などのジュエリーは外しておくのがよいでしょう。たとえ哀悼の気持ちを示す真珠といえども、周囲から華美な印象を与えてしまうため、外すべきだと考えられています。
結婚指輪【いる】
弔事マナーの例外として、結婚指輪は身に着けたままでもよいと考えられています。宝石が目立つ場合には指輪を回転させて宝石側を掌に向けておくなどの配慮をするのがおすすめです。
パールイヤリング(パールピアス)【いる】
哀悼の意を示すパールイヤリングやピアスは、弔事でも洋装の喪服であれば着用を推奨されています。しかし、揺れるタイプなどデザイン性の高いものは避けた方がよいでしょう。また、金属部分などが目立つものも避けるのが無難です。
金属製のイヤリング(ピアス)【いらない】
金や銀、宝石を用いたイヤリングやピアスは、華やかさを引き立てる目的があるため、弔事の場では適切とは言えません。周囲に誤解を与えかねないように、外した上で参列しましょう。
大人になったらパールネックレスを持っておくのがおすすめ

パールネックレスは人生のさまざまなシーンで活躍するジュエリーです。しかし、どんなタイミングで購入しようか迷ってしまうという人も少なくありません。最後に、パールネックレスを購入・贈るタイミングについて紹介します。
白真珠はお祝いのタイミングがオススメ
パールネックレスは嫁入り道具としても選ばれています。その理由は、結婚して親戚が増えることで冠婚葬祭の場に出席する回数も増えるからです。価値があり実用性のあるものとして、嫁ぐ娘に持たせたいと考える親御様が少なくありません。
また、社会に出ることでも交友関係が広がり、冠婚葬祭の場への出席機会が増えるため、成人式の贈り物などでも選ばれることがあります。
白の真珠であれば、通夜や葬儀だけでなく結婚式やお子様の入園式、卒業式などさまざまなシーンで身に付けることができます。これが、成人や結婚、出産など人生の節目に立つ際の贈り物として、パールネックレスが多くの方に選ばれている理由です。
結婚式パールネックレスのマナーについては以下の記事でも紹介しています。
▶結婚式のパールネックレスの着用マナーを解説!花嫁・母・ゲストの立場別おすすめネックレスも紹介
卒業式パールネックレスのマナーについては以下の記事でも紹介しています。
▶卒業式にはパールネックレスで大丈夫?母の服装からアクセサリーマナーまで徹底解説
グレーの真珠は厄除けの贈り物に
長い物には「命を長らえる」といった厄除けの意味があるため、女性の代表的な厄年である33歳や37歳に厄除けの贈り物としてグレーパールのネックレスを贈るケースもあります。
昔は厄除けのお守りとして帯を贈る風習がありましたが、昨今は着物を着る機会も減っているため、実用性を重視してネックレスを贈るようになったようです。
年齢を重ねるにつれて、より故人を偲ぶ気持ちを伝えられる弔事専用のジュエリーを持っておくのもよいでしょう。30~50代の方の場合、黒蝶真珠では重くなり過ぎると感じられる方もいらっしゃるようで、グレーの真珠を選ばれる方が多い傾向にあります。
黒の真珠は還暦の贈り物に
年齢を重ねグレーではやや派手に感じるという50代以降の方が黒真珠を身に着けられるケースが多いです。60歳の還暦のお祝いなどに黒蝶真珠を贈るケースもあり、徐々に弔事の機会が増える60代の方には大変重宝されます。
パールネックレスは3点セットで持っていた方がいい?
パールネックレスの購入を検討した際に、ネックレス、指輪、イヤリング(ピアス)の3点セットにするのか、ネックレスだけを購入するのか迷うという声も多く聞かれます。3点は、それぞれ以下のシーンで身に付けます。
- パールネックレス:慶弔両方のシーンで身に付ける
- パールリング:慶事のシーンで身に付ける
- パールイヤリング(ピアス):慶弔両方のシーンで身に付ける
白の真珠は3点セットが用意されているにも関わらず、グレーや黒蝶が1〜2点(ネックレス・イヤリング)セットしかないのは、弔辞専用で主に指輪ははめないためです。上記を参考にして、3点セットかネックレス単品にするかを選んでみてはいかがでしょうか。
洋装の喪服にはパールネックレスがベター

喪服に合わせるジュエリーはシンプルな一連のパールネックレスがベターということがわかりましたね。合わせて、指輪やイヤリングなどのジュエリーマナーについても注意しておくとよいでしょう。
故人を偲ぶ場である通夜や葬儀では、参列者はさまざまな想いを馳せることでしょう。心より故人の冥福を祈ることができるよう、マナーやそれに準ずる意味を理解しておくのがおすすめです。
ERIS VELINA(エリスヴェリーナ)では冠婚葬祭で身に付けることができる上質なパールネックレスを取り扱っております。冠婚葬祭に身に着けられるパールジュエリーを持っておきたいという方や、成人式・結婚式・出産祝いの贈り物でパールネックレスを贈りたいという方は、ぜひERIS VELINA(エリスヴェリーナ)をご利用ください。
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