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湖や池などの淡水で育てられる淡水パールは、アコヤ真珠や南洋真珠などの海水で育てられる真珠に比べると、価格が安いパールとして知られています。
安価で色や形のバリエーションが豊富なことから、カジュアルに身に着けられるファッションアクセサリーに多く使われています。
今回の記事では、そんな淡水パールについて詳しく解説。他の真珠との違いや、見た目の特徴、おすすめの着用シーンについて解説します。淡水パールに興味のある方は、是非ご一読ください。
▶真珠の種類については以下の記事でも紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
【真珠の種類】養殖・天然真珠の名称を一挙紹介!シーン別に選びたい真珠の種類やパールネックレスとは
淡水パールの産地と作り方
淡水パールは英語で「Fresh water pearl」といいます。ここでは淡水真珠がどのような母貝から生まれ、主な産地、淡水パールができるまでを解説します。
淡水パールの母貝
淡水パールとは、川や湖などの淡水で育つ母貝から生まれるのが淡水パールです。淡水パールとして流通している真珠の多くは、イケチョウ貝やヒレイケチョウ貝という淡水生の大型二枚貝から採れます。
湖や沼で養殖することから湖水真珠や、母貝の名前にちなんで池蝶真珠と呼ばれることもあります。
淡水パールの主な産地
淡水パールの主な産地は中国で、世界で流通している淡水パールの99%が中国産です。特に長江流域のエリアの江蘇省と浙江省で多く養殖されています。日本でも微量ながら、琵琶湖や霞ヶ浦で質の高い国産淡水パールが生産されています。
淡水パールの作り方
淡水パールは有核と無核のいずれの方法でも養殖されていますが、大半は無核養殖です。
無核養殖では、核は挿入せずピースのみを母貝に挿入します。淡水パールの母貝は大きいため、1つの貝に複数のピースを一気に入れることが可能です。
この場合、核なしで真珠層が形成されるため、真円のものは珍しく、一つの貝からさまざまな形とサイズのパールが形成されます。
淡水パールの価値
アコヤ真珠や南洋真珠などの海水で育まれる真珠と、淡水湖などで育つ淡水パールは、見た目にどのような違いがあるのでしょうか?ここからは、淡水パールの特徴を紹介します。
サイズ
淡水パールは無核養殖で作られるため、一つの貝からさまざまなサイズの真珠が採れます。直径2mm~10mmのものがほとんどですが、現在では養殖技術の向上により、10mm以上の大玉の淡水パールも見られます。
カラー
淡水パールは色のバリエーションが豊富です。白、クリーム、ピンク、グレー、ブラック、オレンジ、ゴールド、パープル、グリーン、ブルー、レッドなどさまざまな色合いの淡水パールがあります。
光沢(テリ)
淡水パールは、真珠層の結晶の1枚1枚が海水パールに比べて厚い傾向にあります。そのため、外部の光を反射する反射光は弱くなり、まろやかな光沢があります。アコヤ真珠のような干渉色が鮮やかに現れるものはあまりありません。
形
淡水パールは、真珠層の結晶の1枚1枚が海水パールに比べて厚い傾向にあります。そのため、外部の光を反射する反射光は弱くなり、コクがありまろやかな光沢を放ちます。
淡水パールは安いのはなぜ?
淡水パールと聞くと、「格安のパール」というイメージを持たれる方は多いでしょう。実際に、淡水パールはアコヤ真珠や南洋真珠に比べると、価格が安い傾向にあります。淡水パールはなぜ安いのでしょうか?
1.産出量が圧倒的に多いから
海水で育つ真珠は、母貝が小さく基本的には1つの母貝から1珠しか採れません。ところが、淡水パールは母貝が大きいため、1つの貝から数十個の真珠が一度に採れることもあります。
淡水パールの年間産出量は世界で150万kg以上あり、アコヤ真珠や南洋真珠の年間産出量の60~70倍です。淡水パールは市場への供給量が桁違いに多い分、価格も安くなっています。
2.養殖に手間がかからないから
淡水パールは無核養殖が主流で、複数のピースを1つの貝に移植できるため、海水パールに比べると作業が簡単です。
また、淡水真珠は波の穏やかな湖で養殖され、海藻やフジツボの除去・掃除の必要もなく、海での養殖に比べると効率的に養殖できます。淡水パールは養殖にかかる手間が少ないため、生産コストも抑えられます。
3.中国産が多いから
淡水パールの約99%は中国産で、日本やアメリカなどで養殖されているものは1%未満です。アコヤ真珠は逆に約90%が日本産と、日本人の手によって養殖されています。
淡水パールは圧倒的に中国産が多く、中国の人権費は日本に比べると安いことも、淡水パールが低価格で提供されている一因を担っています。
淡水パールはこんな方におすすめ!
淡水パールは、やわらかくなめらかな輝きや、形やカラーのバリエーションの豊富さなどから、海水パールとは違った楽しみ方が可能です。淡水パールを使ったパールアクセサリーは、以下の方におすすめします。
真珠を普段使いしたい人
無核で作られている淡水パールは、ほぼ100%真珠質なので、海水パールよりも耐久性が高いと言われています。海水パールに比べると汗や水に強く、安価で紛失も怖くないことから、普段使いするのには最適です。
真珠をファッショナブルに身に着けたい人
淡水パールは形、サイズ、カラーのバリエーションが豊富なのが魅力。アコヤ真珠のように見えるラウンドのホワイト系のパールから、天然から染色まであるカラーパール、個性豊かなバロックパール、可憐な印象の小粒のパールなど、いろいろなデザインが楽しめます。
淡水パールは普段使いしやすいアクセサリー
淡水パールを使ったアクセサリーは、色や形のバリエーションを活かしたデザインのものが多く、価格もリーズナブルです。カジュアルなコーディネートとの相性も良く、日常的なシーンにパールアクセサリーを取り入れやすくしてくれるでしょう。一方で、冠婚葬祭などのフォーマルやセミフォーマルなシーンで真珠を身に着けたい場合は、少々安っぽく見える淡水パールは避けた方が無難です。
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