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白蝶貝から生まれる美しい真珠である「白蝶真珠」をご存じでしょうか。大粒で存在感のある輝きは、アコヤ真珠と同様に多くの人に愛されています。
しかし、白蝶真珠や南洋真珠の名前を聞いたことはあっても、その種類やアコヤ真珠との違いは知らないという人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、白蝶真珠の歴史や特徴をはじめ、アコヤ真珠との違いや、シロチョウパールペンダントが活躍してくれるシーンもご紹介していきます。
真珠の種類については、以下の記事でも詳しく紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。
▶【真珠の種類】養殖・天然真珠の名称を一挙紹介!シーン別に選びたい真珠の種類やパールネックレスとは
白蝶真珠の歴史と種類とは?
白蝶真珠は白蝶貝を母貝として育つ真珠です。白蝶真珠の養殖はどのようにして始まり、現在はどのような種類のものがあるのか、見ていきましょう。
白蝶真珠の歴史
白蝶真珠は、20世紀前半にインドネシアで養殖が始まりました。真円真珠の養殖が成功すると、その後養殖は順調に進められていきます。
第二次世界大戦の影響を受けて養殖は一時中断したものの、ミャンマーで養殖が再開されると、現在の主な産地であるフィリピンやオーストラリアといった国々でも次々と養殖されるようになりました。
白蝶真珠の種類
白蝶真珠の母貝である白蝶貝には、貝殻の内側の縁が金色のもの(ゴールドリップ)と銀色のもの(シルバーリップ)があります。
ゴールドリップの母貝からはイエロー・ゴールド系の真珠が生まれ、シルバーリップの母貝からはホワイト・シルバー系の真珠が生まれます。
どちらの種類の真珠も、存在感のある大きさと気品ある美しい輝きが魅力的です。 また、白蝶貝の貝殻自体も美しく、古くから工芸の加工品として用いられてきました。現在では高級時計の文字盤にも使われています。
ゴールデンパールについては、以下の記事で詳しく解説しています。
▶【ゴールデンパールとは】価値ある天然ゴールデン色の魅力から染色との違い、身につけ方まで徹底解説
世界でのおもな産地
白蝶真珠の主な産地は、オーストラリア、インドネシア、フィリピン、ミャンマーなどです。産地が南の島々であることから、南洋真珠とも呼ばれます。
しかし同じ白蝶真珠でも、それぞれの地域によって、産出される真珠の種類は異なります。オーストラリアではホワイト・シルバー系の真珠が、インドネシア・フィリピン・ミャンマーではイエロー系やゴールド系の真珠が多く産出されます。
南洋真珠については、以下の記事でも詳しく解説しています。
▶【南洋真珠とは】白蝶真珠とゴールデンパールのコーデ、顔周りやデコルテに与える効果を徹底解説
白蝶真珠とアコヤ真珠の違いとは?
一般的に、真珠といえばアコヤ真珠、というイメージを持つ人も多いかもしれません。白蝶真珠とアコヤ真珠には、どのような違いや特徴があるのでしょうか。
なお、アコヤ真珠については、以下の記事でも詳しく解説しています。
▶アコヤ真珠の見分け方とは|真珠の品質評価や寿命、なぜ高いか、どこで買うかまで徹底解説
平均的な大きさの違い
白蝶真珠とアコヤ真珠の違いのひとつが、粒の平均的な大きさの違いです。 白蝶真珠は10㎜以上の大粒のものが一般的で、大きいものになると15㎜~20㎜のものもあります。
その一方で、アコヤ真珠は10㎜以上のものはとても少なく、7~8㎜の粒のものが一般的です。
白蝶真珠の母貝である白蝶貝は、真珠貝の中では最も大きな種類の二枚貝です。母貝が大きい分、その中で育まれる真珠も大きくなるのです。
光沢(テリ)の違い
白蝶真珠とアコヤ真珠では、私たちの目に見える輝きかたも異なります。 白蝶真珠は柔らかい輝きを持ち、重厚な高級感があります。その輝きとサイズから一粒でも十分な存在感で「真珠の女王」とも呼ばれるほどです。
一方、アコヤ真珠は、優しく奥行きのある輝きがあります。小さいからといって地味でわけではなく、高品質なアコヤ真珠には虹色の輝きが見られ、華やかに装いになります。
もちろん、この輝きかたの違いは、どちらが良い悪いというものではありません。身に着ける人や使用するシーンのイメージによって、好みのものを選びましょう。
産地の違い
真珠の産地の違いも、白蝶真珠とアコヤ真珠それぞれの特徴を形作っています。南洋のあたたかい海で時間をかけて育まれる白蝶真珠は、養殖期間が長いことから巻きが厚くなり、柔らかい輝きを生み出しています。
一方、アコヤ真珠は、四季のある日本の豊かな海で育まれます。季節の寒暖差によって水温も変わり、その影響を受けて、透明感がありキメの細かい真珠層が作られます。
とは言え、たとえ同じ産地や海水の環境であったとしても、ふたつとして同じ真珠が生まれることはありません。真珠はまさに、自然が生み出す神秘の宝石であると言えるでしょう。
白蝶真珠の選びかたとお手入れ方法
真珠のジュエリーを身に着けたいと考えるとき、気になるのはその選びかたとお手入れの方法ですよね。
大切なジュエリーを長く愛用するためにも、真珠を選ぶときのポイントと、自宅での保管で気をつけることを知っておけば安心です。
真珠の品質を決める基準を知る
真珠の品質を決める基準には、てり・巻き・形・キズ・色・大きさといった6つの要素があります。白蝶真珠を選ぶ際には、特にキズと形に注目しましょう。実は「キズが全くない&真円の真珠=よい真珠」というわけでもないのです。
加工キズのないものを選ぶ
真珠のキズの種類には、養殖中に自然とできる天然キズと、加工処理の途中でできる加工キズの2種類があり、性質が異なります。輝きを長持ちさせるためには、加工キズのない真珠を選ぶようにしましょう。
天然キズのある真珠の魅力
天然キズがまったくない真珠というのは極めてまれです。つまり、天然キズがあるということは、自然の中で時間をかけて育まれた本物の真珠であることを表します。あえて小さな天然キズがある白蝶真珠を選ぶことで、テリや色の美しい真珠をお安く購入できるのです。
わずかに変形した真珠を選ぶ
白蝶真珠の形には、ラウンド(真円)やセミラウンド、オーバルなど、さまざまなものがあります。ラウンドの白蝶真珠は大変高価なので、セミラウンドやオーバル系など、わずかに変形した真珠を選ぶのもよいでしょう。
母貝に挿れる真珠の核は真円であるため、変形している真珠は、それだけしっかり海で育てられ、真珠層の巻きが厚いという証拠でもあります。
天然キズや変形は唯一無二の真珠の個性
このように、天然キズやわずかな変形も個性のひとつととらえることで、自分にぴったりの白蝶真珠を選ぶのも一段とわくわくするものになります。
大自然が生み出した生命の神秘である、世界でたったひとつの真珠との出会いを、楽しみながら選んでみてはいかがでしょうか。
アフターケアのできるお店で購入する
パールのペンダントやネックレスは一生もののジュエリーです。長く使用する中で、お手入れや保管方法に疑問が出てきたり、修理の必要が出てくることもあるかもしれません。
そのような時のことを考えて、購入後もアフターケアやメンテナンスに対応してもらえるお店で購入するのが安心です。 また、リフォームの取り扱いもあるお店なら、将来子どもにジュエリーを譲る時にも相談に乗ってもらえます。
たとえば母親が長く身に着けていた真珠のペンダントを、子どもが大きくなった時に好みに合わせてリフォームして贈れば、とても素敵なプレゼントになるでしょう。パールペンダントは、購入して終わり、ではありません。長い目で見ても、安心して購入できるお店を選びましょう。
ちょっとした工夫を大切にして保管する
真珠の主成分は炭酸カルシウムです。そのため、酸や水分に弱く、汚れた状態のまま長時間放置してしまうと劣化に繋がります。
身に着けるときはなるべく汚れがつかないように、お化粧やヘアセットのあとに着けるようにしましょう。そして帰宅後、ペンダントをしまう前には、乾いた清潔な布で汗や汚れを拭きとり、高温多湿を避けて保管しましょう。
身に着けている時やしまう前に、ちょっとした工夫や心配りをするだけで、白蝶真珠ならではの華やかな輝きを長く楽しむことができます。
シロチョウパールペンダントが活躍するシーンとは
シロチョウパールペンダントは、一粒でも十分な存在感と高級感ある輝きを持つため、
「定番のアコヤ真珠のペンダントから、ワンランクアップしたい」
「年齢に見合った、重厚感のある真珠を身に着けたい」
という大人の女性に人気です。日常から少しかしこまった場面まで、さまざまなシーンで活躍してくれます。
子育て中の頼れるジュエリー
女性にとって、手持ちのジュエリーを見直す時期のひとつが、妊娠・出産を経て子育てが始まる頃ではないでしょうか。
子育てが始まると、子どもの行事や授業参観、保護者会など、「フォーマルな装いはおおげさだけれど、カジュアルすぎる服装では参加しにくい」というシーンが多くなります。
そのような時、一粒パールペンダントはとても心強い存在です。 実際に私も子育てを通じて、手持ちのジュエリーが変わっていきました。年齢を重ねるごとに、シンプルで使いやすい、素材にこだわった本物のパールジュエリーが活躍してくれています。
ビジネスシーンに上品さをプラス
パールペンダントは、ビジネスシーンで使用しやすいジュエリーのひとつです。たとえば取引先との会議などでは、場に相応しい装いをすることで信頼感を持ってもらう、というのも大人としての大事なビジネスマナーのひとつと言えるでしょう。
華美になりすぎないシロチョウパールペンダントは、ビジネスの雰囲気を壊すことなく、女性らしさや上品さもプラスしてくれます。
母の日や結婚記念日のプレゼントに
シロチョウパールペンダントを、家族の記念日に贈るのも素敵です。母貝の中で時間をかけて大切に育まれる真珠は、持つ人を邪気から守ってくれる宝石と言われ、女性にとってのお守りとして親しまれています。
そのため、母親や妻の健康と幸せを想って贈るプレゼントとしても人気があります。 普段なかなか言えない「ありがとう」の気持ちをシロチョウパールの輝きに載せて、大切な女性に贈ってみてはいかがでしょうか。
そのあたたかい気持ちはきっと届き、贈る人にも贈られる人にも笑顔が溢れるはずです。
日常使いもできる白蝶真珠で、日々に輝きを
白蝶真珠のペンダントは、身に着ける人の年齢を問わず、日常から少しかしこまった場面まで品よく身に着けることができるジュエリーです。
真珠は冠婚葬祭で用いられることが多く、普段の洋服には合わせづらいと考える人もいるかもしれませんが、そのようなことはありません。
むしろ、さっと身に着けるだけでコーディネートを決めてくれる、日常使いにこそ活躍してくれるジュエリーと言えます。白蝶真珠の持つ輝きは、大人の女性の日々をますます輝かせてくれることでしょう。
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